♯07 |
2004.1.9(Fri) ● ● ● エフィの欠けた歯…。ゆみごろうがまだ、ただっぴろい借家でエフィと暮らしていたときのこと。歯磨きを兼ねたストレス解消に馬のひづめを与えていた。ガリッ、ガリッ、ボリッ、ボリッ。野性的かつ豪快にかじりつくエフィ。ああ、なんてたくましいんでしょ、この娘は。
なんて…、よく見てみると、あらやだよ、この娘。上の歯が欠けちゃってるじゃないの、まったく、あははは…。や、笑い事じゃないじゃん。なんでそんな力一杯かみ砕いちゃうかなぁ、ホントに。 ● ● ● 前日のお昼を最後に絶食。ハウスに寝かせていたが「なんでご飯くれないの?あたい何か悪いことした?」
ってな感じで落ち着かない。こんな時言葉が通じたらって…切実に思う。親バカ丸出しながらエフィと一緒に夕飯を抜いたりしてみた。ゆみきんぐはしっかりがっちり食べていたけど。 ● ● ● そして、病院到着。 早速、先生に診察して貰う。症状は心配していたよりもずっと軽いようでひと安心。そして、手術の準備へ…。今回は先生の他に助手の先生方が3人。
手早く、優しくエフィに麻酔をうった。ゆみごろうの脳裏には避妊手術の時の映像が重なった。 |
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もうこんな感じで開けっぴろげ まるで、こんなもの手術のうちにはいらんよ、とでもいう感じ でもこの状況がゆみごろうの不安を軽くしてくれたのは事実 |
麻酔から覚め始める頃、エフィはケージに入れられた。覚める時にパニック状態で暴れることが多いらしい。「アォアォアォ〜〜ッ、ウゴォ〜ッ…ンゴォ〜」何か喋り始めた。(これもいつものことなんです…)
助手の先生達も「何か喋ってるよ」って笑っている。が…その内バタンッ!バタンッ!!と暴れ出した。 ● ● ●
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翌日、車のバリケンを掃除していると…うん●だ…。車のバリケンで粗相したのは2回目。1度目は虐待時にフラッシュバックした時、カウンセリングを受ける直前。ショックだった…(うん●だと気付かず手で掴んだことではなくてね…)エフィにとってはかなりの恐怖だったのだろうか…。きっと彼女の中で「絶食」+「恐怖」は虐待時へフラッシュバックする原因になるのだろう。心の傷が完治することはないのだろうか? 幸いにも今回はいつものエフィに戻るまでそんなに時間はかからなかった。落ち着いてきてから気付いたこと…。ゴル仲間の飼い主さんにも言っていただけたことです。前の避妊手術の時は恐怖に震えて、ただただ小さくなっていたエフィ。痛みも恐怖もすべて自分の中にしまい込んで必死に耐えていた(顔も一気に白くなるくらいに)。でもね、今回は自分の感情を私たちに訴えた。「怖かった!」だったのか「早くご飯ちょ〜だいよぉ〜…」なのかは謎ですが…。自分の感情を表現できるようになっただけ、彼女は楽になったのだと思う。 ● ● ● 今後、麻酔をかけるような処置は減らしてあげたいと思った。エフィには体だけでなく、精神的な負担も大きい。あの姿は見ないで済むなら見ない方がいい…。そのために私ができることならなんでもやろう!(かなりの気合い) 歳をとっても自分の歯で美味しくご飯を食べて欲しいし。食べることが楽しみだからね〜。歯磨きは今まで以上に丁寧にやるようにした。1本・1本、歯周ポケットまできちんとブラッシング。エフィはお口を「あ〜〜ん」と開けて頑張ってくれている。最近では「はい、歯磨きしようねぇ〜」って声をかけると尻尾を振るようになった。歯だけではない。ボディチェックやマッサージ&ストレッチも続けよう! いつまでも楽しく過ごして欲しいからさ…。 こんなこともエフィとだからできる。面倒だとは思わないなぁ…。そして、どんなことでもどうしたら彼女にとって嫌なことじゃなく楽しんでやれるか? 今まで、訓練やディスクをしてきたのもエフィと向き合う為の方法なんですよね。 エフィをより深く理解する為に…。この先、歳をとっていくし、ボール遊びやディスクはできなくなるかも知れない。どんなことをやっていけるかはわからない…。 でも、私はどんなことでもいい…エフィと楽しみたいんだ。それが、歯磨きであれ・マッサージであれ…彼女とすることだから私にとっては素敵な時間なんだよね。 カラダの傷も、ココロの傷も、癒してあげたい…。これからも、エフィの命がある限り幸せな時を彼女に贈りたい。今回の手術で改めて思いました…。 |
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みんなも歯をたいせつにね♪ |
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