♯06
犬のきもち

私といて、ワンは本当に楽しく過ごせているのだろうか?

「エフィのつくり方」でさらりと書きましたが、聞かれることも多いので、自分なりに考えてみました。ゆみごろうもぶちあたった壁。「エフィは楽しく暮らせているのだろうか?」ということ。

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躾を始めた頃は必死だった。「しつけなきゃ〜」って頭はいっぱいいっぱい! そんな中少しずづエフィが言うことを聞くようになってくる。調子にのり、もっと、もっとと高望みをする自分がいたなぁ…。 そしてそれに付いてきて従うエフィ。この健気さがゆみごろうの誤解のもとだった…。

あの頃のゆみごろうはエフィに何を求めていたのだろう? 無表情でロボットのように言うことをシャキシャキ聞く犬? エフィと家出状態のゆみごろう。精神的な余裕もなく借家住まいでさらに神経質になってた。(ちょいと怖い不動産だったからさ…) そんな、ゆみごろうの都合をいっぱい、いっぱい押しつけていたのだろう…。

「あ〜、それしちゃ駄目!」「いけないでしょう!」などなど…。エフィがすることに対して、間髪入れず否定の言葉が…。しかもタイミングも何もあったもんじゃない! エフィには、何が・どうして・いけないのか、伝わらなかったことだらけ…。それでもエフィは、ただおとなしくて、言うことを良く聞く犬にはなっていた。そんなゆみごろうが自分の過ちに気付いたのは、ゆみきんぐとエフィを見てだった。

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きんぐにエフィを連れて歩いてもらった時、エフィが楽しそうに顔を見て歩いている…! しかもしっぽをブンブン振っている! ゆみごろうとはうなだれモードで歩くのにっ!! なぜだっ?!
今となっては答えは簡単。ただ、楽しいのだろう。顔を見たいのだろう…。ホントにただ、それだけなんだ。

ゆみごろうは「あれっ?」と思う。 私に見せる表情と違う???? それに気付いた時はショックだった。でも、仕方ないことだよね。
当時のゆみごろうは常に駄目出し。エフィはまず、ゆみごろうの第一声が「いけない」なのか様子をうかがう。そして、次ぎに出る言葉は?…って、つねに顔色を見ていたのだ。

その子の行動に対して「いけない」が多いと、顔色をうかがう子になりやすいのだと思う。大切なのは「いけない、こうすればいいんだよ」っていうことを教えることなんだと思う。そして何よりも、それができたらいっぱい誉めてあげること…。ゆみごろうは「いけない」ばかりを教えていた。行動を抑えるだけで、その後どうすればいいのかを伝えてなかったのだ。エフィは自分のことを否定されてばかりだと感じたことだろう…。こんな中でエフィは自分の気持ちを出せずにいたのだと思う…。

顔を見上げたくなるような、いつもそばにいたくなるような飼い主になろう!…と思った。

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躾方を変えてみた。ゆみごろうが望む動作に誘導して、誉める機会を増やした。(ワンによって誘導はそれぞれですが、この誘導の仕方を覚えると躾がグングンできるのだ!)こちらが望まないことをした時には、間髪入れず「いけない!」と叱るのではなく、少し様子を見ることにした。

そうするとエフィが自分で考えて気付く。そして、その行為をやめた時に誉めるようにした。エフィは「これでいいんですかぁ?」ってな感じでゆみごろうを見上げる。「そうだね、良い子だね」と体をポンポンと叩く。そうすると、みるみる嬉しそうになるエフィの顔があった。エフィがゆみごろうの顔をじ〜っと見上げてくれるようになるのに、それほど時間はかからなかったなぁ。

どうしても覚えて欲しいこと、絶対に守って欲しいことをしてくれた時は、周りから見たら「大丈夫? あの人…」という位、おおげさに誉めた。ロ〜テンションのエフィの体をポンポンって叩いて誉める(馬の愛撫の様な感じ)! いつしか、誉められると嬉しそうな顔をして、体をグネグネさせながらしっぽをブンブン振るようになってくれた。こんな様子を見ると、ゆみごろうは幸せだなぁって思えた。

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誉めて育てるのが理想であるが、ゆみごろうの経験上では…叱ってはいけないということではないと思う。だって、一瞬の猶予も許さないできごともあると思うのね。子供でもそうだと思う(子持ちではありませんが…)。例えば、急に飛び出して車にぶつかりそうになったり…そんな時は戻ってくるのを待つのではなくて、力づくで引き戻したりするでしょう。その瞬間であれば「いけない!」はありじゃないかと…。大切なのはその後だと思う。あっ、でも飼い主の手を怖がるような行為はお薦めしません。(エフィは前の飼い主の虐待によりハンドシャイと人間恐怖症がありましたので…矯正には時間がかかりましたもの…)

人でもそう(大人も子供も)。いつも当たり前のようにしてること(例えば、仕事・家事・お手伝いなど)でも感謝の気持ちは必要だと思う。一生懸命していることが当たり前になってしまうと一生懸命さも薄れてしまう…。でも、時に「いつも、ありがとう。あなたのおかげで…」(ワンだったら良いこだね。ありがとう) と言われると「あ〜頑張ろう!」ってなるじゃないですか。たまぁ〜に言葉だけじゃなくて、その 気持ちがプレゼント(ワンだったらご褒美)なんてこともあると嬉しい!

ゆみごろうが「エフィのつくり方 Vol.5 新たなステージへ・episode27 ありがとう」の中で{エフィと一緒にいる時「ありがとう」がすごく増えた。}というのもこんなことからだろうなぁ。

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…一日の生活の中で、飼い主側から求めたアイコンタクトではなくて、ワンが私達を見つめてる時に「なぁに?」って言葉をかけてみて下さい。きっとワンは「自分の気持ちに気付いてくれたの?」って、嬉しい顔になると思います。

私達が一緒にいるのは「犬」です。この子達から「犬らしさ」をとってしまったら犬ではなくなってしまいます。ワンに何かをさせる時は、飼い主の気持ちだけを押しつけるのではなく、ワンの気持ちも考えてあげたいですね…。飼い主の為に一生懸命なワン達。その気持ちを無視しないで感謝したいものです。これがワンと一緒に楽しむコツではないかと思います。


抱っこ大好き♪
ブランコでまったり♪


かぁちゃん♪ かぁちゃん♪


なにするのぉ〜?


なんだか楽ちぃ〜ねぇ〜♪


小さい子も好きになれたよ


埋められちゃったぁ〜…


ねぇ?似合うでしょっ?!


かぁちゃん、あのね…


てへへ♪♪


なんか芝っていいよな〜♪


かぁちゃん、これからもヨロシクね♪

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