♯01−4
effieのつくり方 vol.4 癒えないこころ

episode17 トラウマ

手術も無事済んで、穏やかな日々。

「んんっ?」 エフィの顔が白髪だらけになっている。
この数週間はエフィにとってかなりのストレスだったのだろう。
--------後に、エフィは自分の精神状態の限界を告げる。

2ヶ月位がたち、手術の傷跡もすっかり良くなった頃、ちょっとした環境の変化があったのだ。仕事場がちょいと移動したのさ。この頃お世話になっていた仕事場で、オーナーがエフィとゆみごろうの仕事場を一部屋設けてくれたの!
ウキウキしてるゆみごろうとは反対にエフィは落ち着かない。いつもだったら15分位で慣れるのに、その日は1日中 不安な時の「ピィ〜」をしていた。「おかしいなぁ、なんだろう?」と思いつつその日は寝た。

翌朝、2階から降りてきたゆみごろうはトイレへ直行。トイレを出た瞬間 「うわぁ〜〜〜〜」…滑った。トイレの横のフローリングにお池ができてるぅ〜!!! 「なんじゃこりゃぁ〜」。
どうやらエフィが粗相をしたようだ。当のエフィは台所に小さくなって隠れていた。
おかしい! ケージから勝手に出たことのないエフィなのに…。申し訳なさそうに隠れている。体調が悪いのだろうか????
その日はとりあえず様子を見た。そして数日後の朝、ゆみごろうが2階のカーテンを開けて1階に 降りてきた時、HOTカーペットの上でおしっこをしているエフィを発見!!! 「なぁにやってんのぉ〜」に反応してそそくさと逃げるエフィ!
やはり仕事場に連れて行った翌朝の事だった。

「おかしい!」 ゆみごろうは前に1度お世話になったカウンセリングの先生のもとを訪ねる事にした。


このホットカーペットは
ゆみごろうがホームセンターで
朝から並んで購入した
特売品だったのですが
あきらめきれずだめもとで
ジェット洗浄機?で丹念に洗って
今でも使ってます


トラとウマの誘惑
さぁ、どっち

episode18 フラッシュバック

先生にお話しする前にもう一度考えた。

思い当たるとしたら仕事場だよなぁ。そぉ〜いえば…虐待時の職場のつくりに似てるかも… その旨を先生にも話した。
「フラッシュバックしちゃたね。」 先生がエフィを撫でながら言った。「この子、もとはもの凄く強い犬だよね。」(うん、うん確かに2ヶ月できた時はかなりきつかった)。「これだけ強かったから、虐待に耐えて来たんだろうね。」(うん、うん)。「自分を押し殺したままの緊張した状態で、きちゃったんだよ。」

どうやら、似たような環境下で虐待時にフラッシュバック。夜は不安な気持ちで過ごし、朝になってゆみごろうの存在を確認すると、緊張が解けておしっこが我慢できなくなっていたらしい。
そうだったのかぁ。そこまでになってしまう程の緊張なんて、もの凄く辛いだろう…。
このトラウマを除かない限り、何かの拍子で思い出しては不安と緊張で 苦しむ事になるんだ。

「先生、トラウマの治療ってできますか?」 こうしてトラウマの治療は始まった。


人間もそうだけど
心の傷は根が深いようです
早く気付いてあげないと
大変なことに…


今ではこんな感じで
隣の家をのぞいてます

episode19 眉間のシワ

何種類かのバッチフラワーと処方して頂いたホメオパシー。
それと緊張をほぐす為のマッサージを毎日続けた。

やはり目に見えて!という事ではなかったが、エフィの変化は少しずつ現れた。仕事場ではすっかり落ち着いた。びくつく事が減った。そして何よりもいつも泣きそうだったエフィの表情が変わったのだ!!!
眉間に縦にあったデビルマンのようなシワがなくなっている?!
もとから目が離れ気味だったが、さらに離れた…。つる〜んとした顔になったのだ!
その間3ヶ月位。エフィを昔から知ってる人は「え〜っ、エフィちゃんなのぉ〜?!」と驚いていた。表情がかなりやわらかくなった。本当に変わった…。
こうなると前の状態がいかに緊張した状態だったか…。もっと早く気付いていれば、苦しむ事も少なかっただろう…。ゆみごろうの扱い方にも問題があっただろう。

この事はかなり勉強になった。しかし、エフィをマッサージしてるとゆみごろうが寝ちゃってるんだよねぇ〜…。


いや、まあ、雰囲気だけね


眉毛のようなシワと
目に縦に入るシワ さらに眉間にも
これらのシワは今では
すっかりなくなりました(喜

episode20 そしてまた腫瘍

表情がすっかり変わったエフィ。

毎日の歯磨きをしている時、「んん〜っ?!」下の歯茎にプチッとした出来物を発見。
とりあえず、病院に行ってみた。「嫌な場所にできたなぁ…」先生から出た言葉。
ぬぅわにぃ〜! なんなのそれは???  まだ小さいが、場所的に悪性腫瘍が多いらしい…
「かなり小さい段階なので、ちょっと様子を見ましょう。大きくなるようだったらすぐに来てください。」と先生が言った。なんで?どぉ〜してエフィにできるの? もうこれ以上苦しい事はやめてよ!!! 家に帰ってエフィをぎゅ〜とした。
余りのショックにカウンセリングの先生に電話をした。結果、エフィの状態にあう食餌療法を聞くために後日先生の所へ…。
「虐待時からの緊張状態が長かったから、腫瘍に対する免疫が弱かったのはあるかもね。」とカウンセリングの先生のお言葉。人もそうだもんね。そしてエフィに合う食事療法を教えて頂いた。

できる所から開始。あれっ? んっ〜? 病気かもしれないけどエフィはおいしいものが食べれるようになっている。飼い主よりいいもの食べてるぞっ! すごい嬉しそうだ…。複雑なゆみごろうの心理。
まぁ、嬉しいことが多ければ免疫あがるかもしれないからね。そ〜ゆ〜意味でも食餌療法の効果ありかも…。


いや、だから、雰囲気だけね
とある筋から新鮮な魚を
入手してもらうのだけど
ゆみごろうではさばけない
そんで実家のおっとーに
さばいてもらうのだが
きまって言うせりふは
「これ、本当にエフィが食べるのか?」
なので一番いいところは
さばき代としておっとーに


だれ大放出で食べるエフィの図

episode21 良性?

食餌療法もありエフィの腫瘍は悪さもせず落ち着いている。

毎日歯磨きの後に腫瘍の大きさを測る。むむっ、2@程縮んだよ〜な…。
そして2ヶ月が過ぎた。フィラリアの薬をもらいに病院へ行った。先生が口の中をチェック!「あぁ、これは悪いものではないな。大丈夫でしょう。」と安心できる言葉をくれた。
いやぁ〜よかったぁ…。 良性だろうと言っても、刺激を与え続ければ変質してもおかしかない。このまま、食餌療法をとりいれて堅いものは避けて 腫瘍に刺激を与えないようにしなければ…と気合いを入れるゆみごろうであった。


判定はシロと出ました
とりあえず一安心

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