♯17 |
せっかくの夏休みだというのに、なんだかんだと忙しく寝ることができなかった。空はすでに明るい。今日は珍しく遠出だというのに…。
ゆみごろうも2時間程の仮眠で起き出してきた。6時半に出発、東関道→京葉道路→首都高→外環→関越道と乗り継ぎ、一路埼玉へ…。エフィ初の川遊びに行ってきました。 「キャンプに行こう!」と誘ってくれたのはすっかり仲良くなったワン友の助♪だった。土日の日程だったけど、ゆみごろうが土曜日に仕事のため断念。当日参加で川遊びでもOK、でも腰の重い我が家、日帰りで行くにはちとキツイかな…。前日まで迷ったけど、久々に会える人達もいたし、結局はまだ見ぬ「川遊び」という魅惑の言葉に負けた。 |
関越道・花園ICを降りてからしばらくすると、目的地「ふれあいの森」の案内板を見つけた。なになに…、あと67km。??? 目測では大体4〜50kmのはずだった…。1車線の下道を1時間で67km、どんどん山道になっていくし、数台先には大きな観光バス。「うっ、まずい」。「当日参加組はふれあいの森駐車場に10時集合」ということをあてに出発したが、その先どこへ移動するかは知らされていない。参加するというはっきりとした返事をしていなかったので、待っていてくれるはずもなし。しかも予想通り、先方圏外のため携帯もつながらない。焦るきんぐ。でもゆみごろうは特に焦る様子もない。実はこの人、根っからの「なるようになる」タイプ。 | |||||
緑の懐で
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寄居、長瀞を過ぎて車は秩父市内へ。国道とほぼ並行して走る秩父鉄道の線路。道の先には秩父の1000〜1500m級の山々が連なり始め、どんどんと緑が色濃くなってきた。特に目を引いたのは、採掘が行われているであろうテーブル状の断崖の上に、ピラミッドのような三角の山。名を武甲山といい、石灰石の採掘によりかつて1336mあった標高は1295mになってしまったらしい(秩父セメントって聞いたことあるでしょ?)。それでもその堂々とした姿は印象深い。 当日はBBQもあるというのに、我が家が持参したのはおにぎり(もちろん自分達用)のみ。途中で朝からあいているスーパーを見つけ、差し入れを調達。残り時間は…微妙だ。一服して道路へ復帰、荒川にそって続く道を西へ西へ。道路はどんどん「山」に入っていき、右へ左へ蛇行が続く。そしてあらわれたのはループ橋。ゆみごろう曰く「ジェットコースター橋」。高低差を埋めるためだと思われるその橋の形状は、細い橋桁が空中に伸びていて、大きく円を描き元の場所の上に戻ってくる。丁度螺旋を一回分。その後新たに建設された道路に分岐。目的地へ20分地点だ。時計は9時50分だったが、それまで前を走っていた車もいなくなり、多くのカーブに少しばかりエフィの車酔いを心配しつつも一気に加速。エフィは…まったく動じず「んごご〜」と爆睡。 目的地に着いたのは10時を少しまわった頃。すぐにボーダーを発見。(※今回のキャンプは全国展開している組織「烈暴隊」の親睦合宿でした。)その向こうに助♪発見。何とか間に合ったみたい。ボーダーを連れていないのはウチだけ。でもゆみごろうはまったくお構いなし。ゆみごろうにとって犬種は全く問題にならない。ワンとは個体として接するためである。でもそれが、後に暴挙を生むことになるなんて…。 |
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中津川。全国各地にこの名はあるが、今回行ったのは埼玉県大滝村、荒川の支流であり20km程下ったところで荒川に合流する。奥秩父というだけあって群馬や長野の県境も近くまさに渓流。しかも水源からもほど近いために、その水質は驚くばかり。うっそうとした山々を縫うように流れる中津川の水はひんやりとしていて気持ちが良かった。 今回お会いしたのは、誘ってくれたコニー家、すっかり仲良し・写真部主宰カラビー家、 ため息レベル素敵センスのシルク家、「烈暴隊」隊長のねたるん、「まろ・りん・けちゃ」3頭飼いのリン家、お初ですのクーちゃんパパ、そして何よりゴールデンウィークのお台場以来のノン家。実は久々というのは他でもないノン家のこと。何しろ本州の北端県に居を据えるため、あっちから来てくれないと会う機会がない。幸いにもウチの100倍は軽いと思われるフットワークで関東にもちょくちょく南下。とはいっても年に数回会えればという状態なので、「ノン家も来るんだし」と我が家も頑張ってみた次第。ちなみに移動距離はウチの4倍とのこと。すでにお疲れ様って感じなんだけど、当の本人達は元気一杯だから驚く。 |
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で…とりあえず浸かってはみたものの… どうもしっくりこないご様子 |
さっそくエフィ進水式。いつものようにはしゃぎまくる…かと思ったが、思いのほかテンションが低い。何故に??? …どうやら足元が気になるようだ。普段遊ぶ海は足がつかないか、ついても砂地。この場所、あまりに上流すぎて水深30〜50cmというところで、足元はごっつめの石がゴロゴロ。ボーダー達は軽やかに走り回っていたが、ヘビー級のエフィにはちょっとこたえるらしい。「なんかこの石、痛いんですけど…(泣」的なエフィ。仕方ないので、ゆみごろうはせっせと川底の石を撤去。その結果、子供用プールのような場所ができ上がった。そしてエフィはそこにチャポンとつかる。 川原ではすでにBBQの煙が上がり、うまそうな臭いが鼻孔をくすぐる。肉はもとより、やきそば、トウモロコシ、あげくになんと世界3大珍味のフォアグラが! なんとも豪勢なBBQを横目に、我が家もおにぎりを頬ばっているとかびまがお裾分けを。焼きそばとステーキをたいらげ、すっかり満足してしまった。腹がふくらめばやってくるのはおきまりの睡魔。でもこの日はマイナスイオン効果か、まだまだ頑張れそうな予感。 |
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ゆみごろうとエフィは相変わらず不安定な足元を気にしつつ遊んでいると、かびまが下流探索より帰還。情報によると、50mほど下ったところに子供が飛び込めるほどの深みがあると。ちょうど子供達が帰って今がチャンス、ということでカラビー、コニー、ノエルとともに行ってみた。
そこは小さな堰になっていて、落ち込みが深みをつくっていた。深いところで2.5mくらいかな、とにかく背の高いノンパパですら足がつかない。それでも底がはっきりと見えるエメラルドグリーンの澄んだ水は、太陽の光を反射してキラキラ輝く。ここなら思う存分泳がせることができる! さっそくワン達を放流。みんな「たのち〜」ってな顔して泳ぎまくり。エフィもようやく足元を気にせずに遊ぶことができた。だが…、楽しんでいたのは何もワンだけとは限らない。ワン達に触発されたのか、かびぱとノン家も泳ぎ出す。実はかびぱの場合、流されたきんぐのビーさんを救出するため泳いでくれたのだが、すっかり童心に戻っていたようだ(笑。しかもノンママはエフィと一緒に泳いでくれた。イベントを心から楽しむことができるノン家は本当に素敵だ。 |
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爆泳戦隊オヨグンジャーの皆さん |
ゆみごろうは何度となくエフィの大好きな卵のおもちゃを遠くに投げる。そのたびにエフィはレトリーブしてくるのだが…、なぜだかまっすぐに戻らない。ゆみごろうの直前まで来ると、くるっと方向転換、まるで岸にいるギャラリーに「どうよ、どうなのよ、あたいのスイムは」と言わんばかりに卵を見せびらかしにやって来る。でもあんた…、顔は「もう勘弁してください」ってぐらい情けないですから! …残念!! そこへシルクも合流。泳ぎをマスターしていない シルクは、バッチャンバッチャンと水を叩く。本犬は必死なんだろうけど、なんとも愛らしいシルクに一同にんまり。その横を相変わらずエフィが「どうなのよ」って泳いでいた。そんなエフィを見てゆみごろうは思った。「来てよかったな」。でも贅沢を言えば、近ければもっとよっかたのに。便利さと自然の反比例を改めて実感。 |
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2004・夏 |
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すっかり満足したエフィと上流に戻ると、清流で冷やしたスイカが振る舞われる。気持ちのいい1日だ。と、川上の方から不穏な雲が。それに続き、ゴロゴロと響く怪しい音。大事をとってすぐに撤収の号令がなされた。でもその前に記念撮影。ここで前述の暴挙が! 何とゆみごろうとエフィ、ボーダー達の中央に陣取って笑顔でハイ・ポーズ。お台場でのレッボー集結に続き、ここでもやってしまいました。皆さんお許しを。悪気は無いのですが…、気付くと中央にいるんです(爆。 楽しかった1日も終わり解散。ウチは駐車場でエフィにご飯をあげていたので、みんなに遅れること15分、ようやく現地を後にした。下道は渋滞が続き、関越道に入っても渋滞情報。何とか高坂SAまで辿り着き、そこで一休み。先に出発した助♪に情報を聞こうとTelすると、なんと目の前のレストランで食事中だって。しかもカラビ家も一緒。思わぬハプニングで嬉々として再合流。しばし話の続きで盛り上がる。その後3時間ほど仮眠して、無事帰宅しました。 片道3時間半はウチにとって大遠征だけど、夏の思い出に相応しい1日になったこと、誘ってくれた助♪はもとより、快く迎えてくれた参加者の皆様に感謝です。 |
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そして思い出に…
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【本日の交流】ワン 順不同 敬称略 コニー、カラク、ビッカ、レオン、ノエル、シルク、マロ、リン、ケチャップ、クー |
【本日の会場】埼玉県秩父郡大滝村 中津川 ゆみきんの独断と偏見会場ランク 行けばA+(現在最高) でももう1回と言われると…(笑 |