♯16 |
日一日と太陽光線が痛くなる7月の土曜日。かねてからその存在が一部で囁かれていた秘密クラブの集会が計画された。その名も…「ワンワン写真部♪(仮)」。素敵愛ワン写真のためならば、手段を選ばずミッションを遂行する非情なエージェントたち…。何を隠そう、我々ゆみごろう王国の2人も、その秘密クラブに名を連ねるエージェントであったのだ! さっそく我々は貢ぎ物の確保に走る。会場となるKRBタウン(秘密厳守のため、こう呼ばせてもらう)に入国するにあたり、大事なのは何といっても第一印象である。かつて日本を震撼させた土曜の夜のお楽しみ、「ね○とん紅鯨団」において、第一印象からきめてました!という言葉を何度耳にしたことか。我々は貢ぎ物をケンタ○キーフライドチキンにしぼり、その確保に乗り出した。高速道路を使って現地にアクセスすることを考え、インターに近い場所にGO! ここなら目標を確保してすぐに高速に乗れる。が…、ケンタがあるべきはずの場所には…、見慣れない牛丼屋の看板が!「くっ。仕方あるまい」と急きょ目標を変更。確かあそこにもあったはずだ、とちょっと遠回りではあるが進路変更。 |
だがその時、ゆみごろうの目が光る。「ちょっと待って、まさかとは思うけど、一応調べてみるわ!」 ピッポッパッ。ゆみごろうは我々を支援する工作員に連絡を取る。「あっ、N(ゆみごろうと仲の良い兄嫁)さん、あそこにケンタあったよね? …え゙、なくなってる゙ぅ!?…」。
なんということであろう。まさか敵?の手がそこまで伸びていようとは…。きんぐはとっさにハンドルを切り、高速のインターに入る。「仕方がない、こうなったら現地調達しかあるまい…。あてはあるさ
。」 が、行ってみると…。そこもまた敵の手に落ちていた。呆然とする2人。おかまいなく爆睡する後席のエフィ。その時、我々はあることに気付いた。「情報によると、多くのケンタが伊藤妖化堂という組織に吸収されている。そしてこの道の先には…」「あっ、妖化堂!」。中央分離帯にパームトゥリーを配した南国ムードいっぱいの大通りの向こうには、妖化堂が要塞のようにそびえ立っていた。ゆみごろうは危険を顧みず、妖化堂に潜入。まつこと15分。両手に大きな袋を提げたニコニコゆみごろうが帰還する。「肉しか買わなかったけど、ポテトも欲しかった?」 |
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i・na・se
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KRBタウンのトップモデル |
なんとか目標を確保し、KRBタウンに入国を試みる。盗聴を心配しつつ到着を伝えると、迎えてくれたのは、恐怖の秘密クラブ
「ワンワン写真部」の部長格「戦慄のま〜くちゅ〜使い」KBP氏(秘密厳守のためこう呼ばせてもらう)とその子息であった。2人のサポートにより国境にさしかかると、そこで待っていたのは「癒しの天使」Kラク&「キング・オブ・ホスト」Bッカ(くどいようだが、秘密厳守のためこう呼ばせてもらう)の国境守備隊であった。我々は精一杯の愛想を振りまき入国する。が…1人、いや、1匹、そしらぬか顔で、未知の匂いにココロ奪われる者あり。マイペースがモットーの「赤べこスキャンダル」エフィであった…。 KRBタウンに入ると、すでにエージェントは揃っていた。「ザ・ホームメイドクイーン」KBM氏、「魅惑の突っ込み(憧れ)パティシエ」♪氏、その相棒、「衝撃の天然素材」吉氏と「伝説のわたあめ」Cニー。そしてKRBファミリーの若手、「至高のマジシャン」Mっくん&「天真爛漫辛いの苦手」Hやちゃん。そして我々「ダブル・ボケ・インパクト」の2人を加えて、秘密集会の幕は切って落とされたのだ! |
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さっそくKBP氏の新型レンズを拝見。400mmの望遠レンズ。両手にズシリとくる重厚感に、「オトストタイヘン・オトストタイヘン」とココロに呪文が…。ああ、きっとこのキヤノン砲なら、太平洋の向こう、サンフランシスコも見えるんだろうなぁとうっとり。そしてもう1本、28−75mmの標準ズーム。一般的な多くのズームレンズは、ズームをかますほど暗くなる。つまり多くの光を必要とするのだが、このレンズは28−75mmという領域において、一貫してf2.8という明るさを保持する(※数字が小さいほど明るい)。明るさはレンズの性能をうんぬんする1つの目安であって、明るいレンズほど良質なレンズと言え、絞りやシャッタースピードに影響を与える。簡単に言えば、暗がりでも獲物を捉えやすいのだ。愛機ま〜くちゅ〜とこのレンズのコンビで、室内ながらKBP氏は「パシャパシャパシャパシャ」と軽快なリズムを刻む。一方きんぐのニコD70はと言えば、28−80mm・f3.3−5.6という廉価版レンズの性能もともない、「パッ………シャン」(爆。もちろんこの場合、レンズ以上に本体の性能差が著しいのだが。それでもめげずにワン達を激写。 |
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涼風
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冷凍バナナを頬ばるゆみごろうの膝の上で 熱い視線を向けるエフィ その後おこぼれをいただきました |
そうこうしているウチに、「ザ・ホームメイドクイーン」KBM氏の本領発揮、手作りピザと茶碗蒸し、サラダに加え、貢ぎ物のケンタがテーブルに並ぶ。部のもうひとつの大事な活動、楽しい食事とおしゃべりが始まった。我が家ではピザは頼んで配達してもらうモノなので、もちもちの生地に具だくさんの手作りに感心するとともに、その美味しさにビックリ。改めてKBM氏の器用さに感服。茶碗蒸しなんて直径30cm程のボールにどっかり! 実はここだけの話、きんぐは茶碗蒸し食わず嫌い。でもお世辞じゃなくこれはイケル! ダシがきいてるっていうの? 茶碗蒸しもやるもんだと見直す素敵なきっかけをいただいた。 さて、一同満足したしたところで、KBP部長の眼光が鋭くなる。「そろそろ行こうか。」 | |||||
おきまりの場所
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我々は意気揚々と通りを闊歩する。目的地は近所の夏祭り会場。KRBタウンから歩いて3分ほどの小学校のグラウンドから、景気のいい太鼓の音が響く。実はこの日、祭りにあわせて♪氏が艶姿・浴衣姿で登場。前述の食事では配膳を手伝うため白エプロンをして、「女中さん・若女将」と呼ばれていたが、さすがに祭りの会場では映えていた。しかもCニーをはじめ、Kラク・Bッカもまた浴衣姿。エフィは…もちろん胸を張って裸族! さすがに浴衣姿のワンの周りには「カワイイ〜」という黄色い声が集まる。Cニーにはなんと、どす黒い声の金髪兄ちゃんまで…。「伝説のわたあめ」ぶりをまざまざと見せつけていた。 そしておもむろにミッションは始まった。やぐらの前、最前列までワンを連れて行きポーズ。幸いにも周りの人達の好意的な眼差しを確認しつつ、しばし場所を占領。写真撮影自体は全く周囲の目を気にする必要はないが、さすがに公共の場所なので常識程度の気配りをしてるつもりで。「ではここで、市議会議員の○○様にご挨拶をいただきます」という放送に続き、○○様がなんだか言っていた。しかし今、この瞬間、ファインダーの中の世界において、最も尊いのはモデルのワンであり、市議だろうと総理だろうと我々写真部の行動を止めることはできない。というわけで満足のいくまで激写は続いた…。だが何故だか、最も印象に残るのは、げそ焼きを抱えて満面の笑みを浮かべる吉氏であったりする(爆。 |
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祭囃子に誘われて
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まだ終わらない夜。ミッションを遂行しアジトに帰還後、今度はパティシエ♪氏の特製ショコラが饗された。これもまた絶品。ホイップクリームとの絶妙なハーモニーは、重大ミッションを終えて心身ともに疲労している我々に、心地よい安堵を与えてくれた。ぜひとも次回もヨロシク♪です。 ※なお当部に入部する唯一の条件は、周囲の目を気にすることなく(もちろん人の迷惑顧みずということではなくね)、ワンとカメラマンとしての自分の世界に没頭できることである(多分)。そして恐ろしいことに、本人は知らないウチに入部していることもある! 誰とは言えないけどね…(爆 |
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あの角を曲がって
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【本日の交流】ワン・ニャン名 順不同 敬称略 Kラク&Bッカ&Pノ、 Cニー |