♯01−1
effieのつくり方 vol.1  すべてはこうして始まった

episode1 出会い

会社に行くのが嫌になっていた頃、うほうほした物体と出会う。
「にゃ〜ぁ、可愛い〜」。
そこには生後2ヶ月のゴールデンレトリバー(♀)がいた。
会社のセラピー犬という名目でやってきた。
皆に次々と抱き上げられ愛嬌を振りまいていた。
…が、ゆみごろうに対しては反応が違う!
遊びモードになっているのだ。

ばれてしまったら仕方ない。
レベルが動物並という事に勘づいたのだろう…。

「うりぁ〜」と四つん這いになってプロレスをした。
そんな出会いだった。


唯一残る仔犬時代の写真

episode2 仲間?!

会社に行くのが嫌になっていたはずなのに〜…。
エフィと名付けられたワンコに逢いたいが為にいそいそと仕事へ…(自然と顔もゆるむ)。

ゆみごろうは3階で仕事。エフィは社長(♀・飼い主)と一緒に2階にいた。
ひょい、と3階の入り口から顔をのぞかすエフィ。
ゆみごろうを見つけては「ニパァ〜」と笑う(ように見えた)。
※このお話はゆみごろうの主観的視点から成立しています。
そして格闘!!!
マジ噛みありの壮絶な闘いだった。
まぁ、ザ・ユミマスカラスがどのように反撃したかはご想像にお任せします。【右図参照】

この頃のエフィにとってゆみごろうは遊び仲間だったのかもね?


ザ・ユミマスカラス
怒濤のバックドロップ炸裂

episode3 虐待への道

エフィが会社に来るようになってからわずか数日後、信じられない事実が…。
なんと1日の餌の量があまりに少ない!
手に2握りだけ…。食べ盛り、育ち盛りのこの時期になんで???

社長(当時の飼い主:♀)は会社の資金繰りが厳しく、とてもエフィの餌代まで出せないと言った…。
ゆみごろう達のお給料さえもこの先支払えないのでは…、なんてのうのうとのたまった。
なんでそんな状況で飼ったのさぁ〜!!(激怒) と思ったが、それはもう後の祭り。

とりあえずゆみごろうはお給料が貰えない事は覚悟で、エフィに餌をあげる為に会社へ通い続けることにした。


厳しい減量に耐えて
チャンピオンを目指す
あしたのエフィジョー

episode4 辛い時期

エフィにはこの頃が一番辛かったと思う。飼い主による虐待…。
殴られる・蹴られる・投げ飛ばされるは日常茶飯事。
口の中にホースを突っ込まれ、真冬に洗車用高圧ホースで水をかけられる。
飼い主の子供には思いっきり踏まれる。
エフィは日に日に表情を無くしていく…。
会社ではいつもゆみごろうの足元にまるまり寝ていた。
まるで飼い主から隠れるように…。

社長に呼ばれると、地面を這う様に小さくなって戻っていった。
そしてゆみごろうが仕事が終えて帰るときのエフィの目。
後を追う姿。悲しい鳴き声…。
そんな姿に何度も泣きそうになったよ。
ゆみごろうのもとに連れて行っちゃおうか? とも思った。
が、プライドの高い社長がそんなことを許すはずがないと、ゆみごろうにはわかっていた。

こんな時期が5ヶ月も続いた。


社長に呼ばれたエフィは
まるで特殊部隊の兵士のように
見事なほふく前進を 見せていた


悲しげに見えないのが悲しい性…

episode5 決断 会社が閉鎖になる  エフィは?

時が過ぎ、この頃には社長という人間の本質を知る事になる。
実は社長には、エフィを買う前に会社がどうなってしまうのかが分かっていた。
つまり経営に行き詰まり、ゆくゆくは整理されるということを。
だから会社のカードが使えなくなる前に、せめて高い買い物をしておきたい。
そんな時、たまたま見たエフィを衝動買い。
そして、エフィは自分のストレスのはけ口に…。挙げ句の果てには会社がそういう状態で、面倒をみきれないから保健所へ出すと…。

人に対してもそうだった。
有りもしない資格を並べて、自分の欲の為に人を利用する。
都合が悪くなると切り捨てる。
ゆみごろう同様、好意で会社に残っていた3人は、予想通り4ヶ月分の給料は貰えずじまいだった。
会社の多額の経営資金(親会社から出資、そして親会社までもがこれが原因で倒産)も 自分の為に使い込んでしまった。

アンビリ〜バボォ〜!こんな人間が世の中にいたんだ。
ゆみごろうはカルチャーショックを受けたさ。
(※しかしこの後、同じ様な人間に3度遭遇。その内、2度給料貰えず…涙。ゆみごろうにもかなり問題有り!! とさすがに反省しました。【これらのことが後にゆみごろうをして“ さる”といわしめる原因となるのだが…】)

そして、ついに1週間後にはエフィを保健所に出すと、この飼い主は言い出した。
もう 迷いは無かった。ゆみごろうは「エフィを引き取ろう!」と心に決めた。


ちょっと前にはやった動物占い
さるの特徴は
人を信じやすく、だまされやすい
すごくあたってます
(ゆみごろう列伝参照)


しかも油性で
犯人はゆみごろうではありません
念のため

episode6 いざ、作戦決行

エフィを引き取ることに、ゆみごろうの実家の父は猛反対(そりゃ〜ね)。
まだ結婚する前のゆみきんぐにも「大変な事だよ」と念を押された。
〜わかっているけど、嫌なんだよ! エフィが保健所なんかに行くのは!!〜

結局、家を出てエフィと暮らす事にした。父親は大激怒!
「なんで、そんな女の犬の為にお前が犠牲になるんだ」と…。
ゆみごろうの今後を心配しての言葉だろう。

でもね、犠牲なんかじゃないよ。
ゆみごろうがエフィから離れられなかったんだ。

家も借りて、いざ、強奪!! 台風の様な天気の日だった。
エフィ7ヶ月、初めてのヒートを迎えた日だった…。


引き取りに行ったら
子どものグ●ゼパンツを
はかされていたエフィ
緊張感まるでなし


引き取って1ヶ月後
伊豆へ湯治に

episode7 2人暮らし

結局、まわりの皆様の協力でエフィとの暮らしがスタート。
反対してた父親も独り暮らしのゆみごろうに電化製品のほとんどを揃えてくれた。ありがたや…。
母親は何かと寄付をしてくれた。ありがたや…。
そしてゆみきんぐも生活費を援助してくれた。ありがたや〜ありがたや。

こうして大変な生活がスタート。
なぜ、大変かって…。ゆみごろうはそれ迄、自分で犬を育てた事なんてありましぇん。
ド素人なのだ。心に大きな傷を負ったエフィと、わからんちんのゆみごろう。
大変じゃないはずはないって!

それでも公園デビューはなんなく済んだ。
とても仲の良いワンコもできた。いつも一緒に追いかけっこ。
しかし他のワンちゃん達と違って、なぜかエフィは走れない。
フラフラとして、曲がろうとするとコケる!
7ヶ月になる迄、ワクチンも打って貰えず外に出た事がなかった為、筋肉のきの字もなくフニャフニャだったからだと思う。名付けてクラゲエフィ。
病院の先生も筋肉つければ大丈夫!と言ってくれた。
「はぁ、毎日少しずつ運動していこう。」とエフィを励ました。


エフィと暮らすために
借りた家の間取り
なんと5LDK
なんでそんなでかい家を…
ちなみに使用したのは赤い部分のみ


とくに急な方向転換ができなかった

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