♯25
データを救え! * Macな生活きんぐ編
2005年4月3日 sun. 晴れのち雨

 

*今回はゆみきんぐのぼやきです。
 せっかくエフィを見に来ていただいた皆さま、
 申し訳ありません。興味のない方は閉じてください。

■ファイル整理な日々

年末から続く忙しさの中、帰宅後も朝までMacと向き合うワタクシゆみきんぐであります。なぜにそこまでMacライフかというと、8割は写真データの整理に追われているのです。皆さんは撮影したデジカメのデータをどうされているでしょう? 我が家の場合は、きんぐがA型を地でいく神経質を発揮して、1枚1枚を決まったサイズにリサイズ&日付を入れてリネームしているのです。やがて膨大な数の写真データを納めたCDやDVDをつくるために。その時思いもよらぬサイケデリックな色の写真は、レタッチをして見られるものへと生まれ変わらすのです(笑。

■小さいことはいいことだ

私はHDの容量が1GBや2GBといった頃に初めてMacにさわりました。Macを使う職に就いたわけですが、そうした状況の中で「如何に軽いデータをつくるか」ということも仕事の1つだったのです。仕事上では、HDの容量もCPUの処理速度も飛躍的に進歩した今でも、ファイルの容量によるトラブルはあります。そんな中で、リサイズすることにより1/3程に縮小できるファイルをそのままにしておく事ができないのです。
もっともこの作業においては、せっかく撮った写真データをわざわざ小さくする必要はないと思われる方も多いでしょう。でも我が家の写真の用途は、第1にごろうのための電子アルバムづくり、第2にWEB用なので、どちらにしてもモニターで見るだけです。私の基準では、そのような用途に1枚1MBなんて容量は無駄でしかないのです。


我が家の猫額庭には毎年水仙が咲きます
花壇にではなく、芝生の真ん中にです(笑
その水仙が、今年は3つも花をつけてくれたことに
ゆみごろうはいたく感動し
どうしてもエフィと一緒に写真が撮りたかったようです

■外れた天気予報

そんな日々を送って季節は過ぎていきます。日中はすっかりと暖かくなった4月始めの日曜日。昨夜も朝までMacと向き合っていたわけですが、夜の天気予報では日曜日は雨でした。でも嬉しい外れにより、日曜は朝から青空が広がって、午前のエフィの散歩から帰ってきたごろうに、「良い天気だから海に行こうと」と起こされたのは昼過ぎ。窓から見える青空に、目をこすりながら起きた私でした。
ちょうど昨夜、D70のデータをMacに移して整理し終わったので、本日の撮影のためにCFのデータをすべて削除しました。私は1GBのCFを1枚しか持っておらず、お気に入りの設定では500枚強の撮影ができるのですが、気合いをいれた時は200〜300枚撮ります。すでにCFには400枚近い画像が残っていたので、躊躇することなく全部削除。…これが後に悲劇を生むことになるのです。

 

■聞いてないし…

海へ行く時間が来るまでゆみごろうは洗濯、私はHP更新のための作業をしていました。4月になったので、トップの写真を変えようとごろうに声を掛けたところ、今日撮ってきたのがあるから見て、と…。はい? どこにですか? ふむふむ、D70のなかに…。え? D70? そこには何もありませんよ。ええ、まったくないです…。だって潔く、かつ豪快にゴミ箱をカラにしましたから…。
どうしてファイルの日付を見ないのと言われても、昨夜整理したばかりだし、 今日持ち出したなんて聞いてないし…。そんなん知らないもん、と逆切れしてはみたものの…、ごろうは半べそです。私自身そうですが、写真を撮ったときはMacに落として大きな画面で見るのがそりゃあ楽しみです。だから何も聞いてない私は悪くないと思う反面、ごろうの落胆もよくわかりました。
実は前にも1度、同じ事をしています。普段D70は2人で使っているのですが、ファイルをMacに移すのは自己責任。いつもなら時間があくのですが、今日のように1日に2度持ち出すときには、まれにCFを身軽にしようとするためにこんなことが起きてしますのです。さて、どうしよう…。

 


近所の公園ではユキヤナギが見事に咲き乱れます
桜の前の、春のお楽しみなのです

■復元ソフトを探して

前回は専門業者にしか復元できないと諦めてもらったのですが、今日のごろうの落胆はエフィが心配して添い寝するほど(笑。ダメもとで復元ソフトをネットで探すことにしました。
我が家のMac環境は仕事の都合と好みで旧世代のOSで走っています。すでにメーカーも保証していないもので、対応ソフトも減ってきました。新しいOSもインストールしてはあるのですが(Macでは同一ボリュームに2つのOSを入れて、起動システムを選ぶことができます) 、古いOSに慣れ親しんだ我が家にはとても使いづらく感じます。特にシステムそのものをカスタムして使ってきた私にとって、カスタムしづらい現0Sは馴染みづらく、これはMacではないと思うほどなのです。カスタムの必要性についてはここでは語りませんが、1日の大半をMacと向き合う私にとっては快適にするためにとても重要な事柄なのです。

■デモバージョン?

このような理由で我が家のMacで動く復元ソフトは皆無。小1時間ほどの検索で、なんとか新しいOSで動く復元ソフトを見つけました。ですがこのサイト、英語なのです。単語レベルならわかっても、全て英語となると話は別です。なんとなくニュアンスで(爆)解読すると、とりあえずデモバージョンをダウンロードしなさい、と。さっそくDLして、使い慣れない現OSでMacを再起動。そしてドキドキしながらこのソフトを立ち上げると…、おお、何だか頑張っている! 数字をカウントしだしました。しかし…、長い。すでに出発予定時刻を過ぎています。データ復元の鉄則として、新たな処理がされていないほど復元率は高くなります。つまりはデータを削除したばかりの今がベスト。というわけで、このCFに新たに撮影するわけにはいかなかったのです。ああ、こんな時にもう一枚CFがあればとりあえずそっちで撮影できるのに…、と考えても後の祭り。 仕方なく本日の海は諦めました。

 

■ファイルさん、こんにちわ

自動処理にまかすこと1時間。見つけだしました! 捨ててしまった数々の画像! 今回捨ててしまったものだけでなく、結構以前に捨てたものまで600枚を越える画像ファイルを! 小さくガッツしながら、保存しようとしてみたら…、なになに、ふむふむ、保存するには正規番を買ってください? …にゃろ、ぬか喜びさせやがって…。
またもとの異国サイトに戻り、解読に難儀しながらも購入ページに辿り着きました。気になるお値段は$29、日本円で¥3,300。そのくらいの出費なら致し方無しと購入しようとするも、カードオンリーって注釈が…。ビザとマスター、お好きな方を選んでね♪って…。
持ってないんですけど、カード…。いつもにこにこ現金払いだし。ガソリンのカードじゃダメですか?

■またしても異国サイト

落胆しながら、別のソフトを探すことに。30分程検索すると、ありました! しかも今度はフリーソフト! 早速サイトに行ってみるも、またしても異国の言葉がずらり。得意のニュアンスで解読してDL完了。こちらのソフトも新しいOSでしか動かないので、またしても再起動。「始めに読んでね」ファイルをすっ飛ばし即起動。さあ、頑張ってくれたまえ、さあ、さあ!
こうしている間にごろうはエフィを連れて近所に散歩。1人残ってデータの復元です。 やはり1時間ほどの自動処理を終えると、デスクトップに「D70」という言葉が入ったイメージディスクがあらわれました。※イメージディスクとは圧縮ファイル形式の1つです。CDやFDといったボリュームを丸ごとパッキングしたファイルで、ダブルクリックすると解凍・マウントが行われます(=使用可能)。即ダブルクリックでマウント。そのフォルダを開いてみると、おお、あるある、数々のファイルが。普段はみることのない不可視ファイルに混じって、画像が入っている見慣れたフォルダを発見。早速開けてみると…、おや、変だな。ありませんがな画像ファイルが…? 一通り探してみましたがやはり画像はありません?????


■落ち着け、俺

疑問に思いつつも、仕方がないので同じ作業をもう1回。当然また待つことに。でも処理が終了してみても、やはり画像はない。 ????? 更に疑問に思いつつも、同じ作業をもう1回←あほか自分(笑。でもやっぱりない。こんな作業、呑まずにやってられるか!とビールを出してきて冷静に考えてみました。そして3回も起動した復元ソフトのアイコンを見つめていると、そのとなりにすっ飛ばしたRead Meファイルが…。開いてみると当然欧文。ゆっくりと順を追って解読すると、なになに、最初にイメージディスクを作製します。その後、そのファイルに対してもう一度プログラムを実行してください、ですって…?

謎は解けた!(爆

■ああ、感動の再会

つまり今までの作業は予備作業でしかなく、これからが本番ということだったのです。できあがったイメージディスクに対して再度ソフトを実行。すると…、出てきました(嬉。先ほど保存できなかった画像ファイル達が。しかも今度は探しながら同時に保存してくれてます。ああ、神様ありがとう。こうして削除してしまった画像ファイル達は、1枚も欠けることなく(多分)復元されたのです。今回使用した復元ソフトは英語版のフリーソフトです。ただし、感謝の気持ちを金券等で表してもらっても、なんら問題はありませんですって(笑。惜しい、英語サイトで無ければ間違いなくビール券を送っていたところです。とにかく優秀なソフトでした。すでにお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、今回の写真はすべて救出されたゆみごろう撮影の写真です。よかった・よかった。救出劇は結局6時間ほどかかりました(涙。

間違ってデジカメ画像を削除してしまった、というMacユーザーの方。OSX専用ですが、相談下さればサイトとソフトの使用方法をご説明します。あくまでも「復元できるかも」との紹介でしたが、私の場合は完璧な結果を出してくれました。


合計76枚の画像ファイルが復活しました
 

【本日の会場】家
ソフト感触 : ◎ 軽快に動いてくれます 要OSX環境(10.2.8にて動作確認) 要多少の英語読解力
ト イ レ : ◎ Macから2m 掃除をしていれば綺麗

ゆみきんの独断と偏見使用評価 A+ ほぼ完璧(数枚壊れたデータはあり) これでフリーだなんて感激